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管理栄養士記事
ピアカレ管理栄養士による健康情報コラムです。
*不定期更新です
朝食の重要性
2022年7月31日
2020年8月作成
2024年9月更新
朝食は大切といいますが、どんな良いことがあるのでしょうか。 皆さん、説明できますか?
【朝食のメリット】
★朝の排便を促す
朝は排泄の時間という方もいますが、排便を促すのは胃に食べ物が入るから起こる、腸の蠕動運動がポイントになります。
朝食を食べた後、トイレタイムを確保するように意識してみましょう。
★体温を上げる、基礎代謝を上げる
食事によるエネルギー消費は、1日の消費カロリーのうちおよそ10%と言われています。
朝食を欠食すると、エネルギーを消費する機会をひとつ減らしてしまいます。
朝食を食べる人たちは、食べない人たちに比べてその日1日の消費カロリーが高いことが分かっています。
朝のうちに体のエンジンをかけておくと、1日上手に体を動かすことができるのです。
特に低体温で冷えを感じやすい女性は、朝食を食べる習慣をつけておきましょう。
★体内時計をリセットする
朝食は、体内時計をリセットする効果があるといわれています。
朝日を浴びることは、脳の体内時計をリセットすることができますが、体の体内時計はリセットされないことが分かっています。
体の体内時計をリセットするためには、食事が必要なのです。
朝日を浴びてすぐに、朝食をとることで、脳と体の時計を同時にリセットすることができます。
そうすることで脳と体がずれることなく、正常な代謝を行ってくれます。
起床後、1時間以内に朝食をとることをすすめています。
★成績を上げる
朝食を食べる子供は、食べない子供に比べて学習成績が良いことは有名ですね。
上記の朝食をとるメリットからも、朝食を摂った方が脳も体も本来の働きを正常に行い、頭も身体も活発に動かせることができるといえます。
以上のことからも、朝食には多くのメリットが挙げられます。
ただし、重要なのは朝食の内容です。
朝食は、前日の夜からの長い絶食時間を断つ食事です。
体は、エネルギーをはじめとする各栄養素を欲している状態です。
そのため、トーストだけ、菓子パンだけ、といった糖質の多い食事では血糖値が急上昇してしまいます。
糖質は体を動かすエネルギーになりますから、必ず摂りたい栄養素ではありますが、急上昇・急降下させる食事は、血管への負担が大きくなります。
また、すぐにお腹が減ってしまったり、血糖値スパイクのせいで眠気を感じたり、午前の集中力を下げてしまいます。
理想の朝食は、炭水化物、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが揃っていること。
特に、体内時計をリセットするためには、炭水化物+たんぱく質の組み合わせが非常に重要。
たんぱく質を加えることで、リセットの効果が高まるというのです。
そして、炭水化物とたんぱく質を代謝するためには、ビタミン、ミネラルは欠かせないですね。
せっかく炭水化物とたんぱく質をとっても、代謝されなければ無駄になります。
果物やサラダ、具沢山のスープなどをプラスして、豊かな朝食を目指してみましょう。
朝食は毎日食べる人、食べたり食べなかったりする人、食べない人のうち、食べたり食べなったりする人が一番太りやすいというデータがあります。
毎日摂ることを意識しましょう。朝食を食べたい気分になれない人は、その原因が必ずあります。 朝食を食べる習慣を作る前に、食べられない原因を見つけて改善することをおすすめします。